入院中、「お風呂には毎日入れるの?」「体はどうやって清潔に保つの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。特に夏場や面会・診察前は、身だしなみに気を遣いたいですよね。この記事では、入院中の入浴ルールや頻度、入れないときの代替ケア(清拭・ドライシャンプー)について、わかりやすく解説します。
入院中でも毎日お風呂に入れる?
基本的には毎日は難しいケースが多い
入院中は、病気や治療の影響、病院の設備や人手の都合により、毎日お風呂に入れるわけではありません。身体への負担を考慮しながら、入浴の可否は医師や看護師が判断します。
入浴できる頻度は病院によって異なる
一般的には、週に1〜2回程度の入浴が設定されていることが多いです。入浴回数は病院の方針や設備状況、スタッフ体制によって異なります。特に、共有の浴室やシャワー室の場合、曜日や時間が決められていることもあります。
設備が充実した病院では、自由度が高い場合もある
なかには、シャワー室を予約制や交代制で自由に使える病院もあります。特に個室にシャワーが備えられている場合は、決められた時間帯で比較的自由に使えるケースもあるため、入院前に確認しておくと安心です。
入浴できない時の体の清潔ケアは?
蒸しタオルなどを使った「清拭」
入浴が難しい日や体調が優れない時は、蒸しタオルなどで身体を拭く「清拭(せいしき)」で対応します。看護師のサポートを受けながら、身体の汚れや汗を拭き取ることで、さっぱりとした感覚を得ることができます。
水不要の「ドライシャンプー」で洗髪
水を使わずに髪の毛を清潔に保てる「ドライシャンプー」も便利です。スプレータイプやシートタイプがあり、髪に馴染ませて拭き取るだけでスッキリします。ドラッグストアや通販、入院先の売店で入手できますが、品切れや種類の制限もあるため、事前に用意しておくと安心です。
洗面台での部分洗い(許可が必要な場合も)
一部の病院では、洗面台での洗髪を許可している場合もあります。ただし、衛生管理の観点から勝手に使用するのはNGです。利用可能かどうか、事前にスタッフに確認しておきましょう。
介助が必要な場合の入浴はどうなる?
介護用の特殊浴槽や寝たままの入浴設備を利用
病気や障害の影響で自力での入浴が難しい方には、専用の介助浴槽が用意されています。リクライニング式のチェアやストレッチャーのまま入れる設備を使って、安全に入浴を行います。
車椅子のまま入浴できる設備も
病院によっては、車椅子に乗ったまま入浴できるタイプの浴槽も整備されています。患者さん一人ひとりの状態に合わせて、無理なく清潔を保てるよう工夫されています。
入浴設備の種類とルール(病院によって違う)
個室に浴室やシャワーが付いている場合
特別室や有料個室の中には、専用の浴室やシャワーが備え付けられていることがあります。プライベート空間で自由度が高く、体調や都合に応じて利用しやすいのが特徴です。
共用浴室は予約制や曜日制で利用制限あり
大部屋などで使用する共用浴室・シャワー室は、曜日や時間帯が割り振られていることが一般的です。利用は予約制で、他の患者さんと交代で使う形になります。
事前に入浴ルールを確認しておくと安心
入院前や入院時に、病棟スタッフから利用可能な設備や利用ルールについて説明を受けることが多いです。不安な点や希望があれば、あらかじめ相談しておきましょう。
入院前・入院中に準備しておくと安心なアイテム
ドライシャンプー(自分に合ったタイプを)
入院中の洗髪対策として、水不要のドライシャンプーを用意しておくと便利です。スプレータイプは爽快感があり、シートタイプは手軽に使えるのが特徴です。
大判のボディタオルや蒸しタオル用タオル
清拭に使いやすい大判のタオルも役立ちます。肌にやさしい素材のものを選ぶと、かぶれ予防にもなります。
肌にやさしいボディシートや保湿ケア用品
体調がすぐれない日でも手軽に使えるボディシートや、乾燥を防ぐ保湿クリームも入院生活を快適にするポイントです。
Q&A
Q. 入院中でも毎日お風呂に入れる?
A. 基本的には難しいですが、病院によって入浴頻度は異なります。一般的には週に1〜2回程度。入浴制限がなければ、共用シャワーを予約制や交代制で自由に使える病院もあります。設備の充実度により、柔軟に対応してもらえるケースもあります。
Q. 入浴できない日はどうする?
A. 蒸しタオルを使った「清拭」や、ドライシャンプーによる洗髪が一般的です。看護師のサポートを受けられる場合もありますので、無理をせず相談しましょう。
Q. ドライシャンプーはどこで手に入る?
A. 病院の売店で取り扱っていることもありますが、種類が限られている・やや割高になることも。心配な方は入院前に準備して持ち込むのがおすすめです。
まとめ
入院中は自由にお風呂に入れない場合もありますが、清拭やドライシャンプーなどで体を清潔に保つ工夫がされています。入院前に情報を確認し、必要なアイテムを準備しておくことで、より快適に過ごせます。不安なことがあれば、遠慮なく医療スタッフに相談しましょう。
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